妹きなこが遊びに来てた時のこと。
「今日はな、トイレットペーパー買いに行くで!」

と、突然の宣言。


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「もうな、気ぃ遣いながら、トイレットペーパー使うのに疲れ果てた!」

???

「アメリカな、紙高いやろ!
そやから、日本とおんなじような勢いで
トイレットペーパーカラカラ回して使いまくるのが
申し訳なくて、申し訳なくて、
気ぃ遣いながら、ミシン目で切り取って使っててん」

知らんかった。

てか、知るよしもない。


「夢にまで出てきた!
じぇにたんにトイレットペーパー買うてあげる夢。
でも、4ロール入りしか見つからんで、
ウォルマートを彷徨い続ける夢や」

どんだけトイレットペーパーで気ぃつこててん。
夢に見るほどて。

「トイレットペーパーくらい、好きに使うたらええやん。
いっぺんも、ちょっとずつ使えとか言うてへんやん」

「いや、もうな、アメリカの紙高いしな、
じぇにたん貧乏やしな、もうな、
こんな生活うんざりやねん!
今日はトイレットペーパー買いに行くで!
私のおごりや!」

・・・

まあね、確かにアメリカ、紙は高い。

本でも雑誌でもティッシュでも、
日本と比較にならないくらい
低品質にも関わらず、値段は高い。

過去に何度もアメリカに来ているきなこは
そのことを知っているので、
貧乏な姉に気兼ねしていたらしい。

てか、気兼ねしてる奴が
「もうこんな生活うんざり!」とか
「じぇにたん、貧乏やし!」とか
言うんやろか。

果たして、きなこは12ロール入りを意気揚々とお買い上げ。

「これで安心して好きなだけ使えるわ。
じぇにたんも思う存分つこてな!」

「う、うん・・・ありがとう・・・」


美しき姉妹愛、やな。多分。


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